Buffalo BBR-4MG,BBR-4HG + Kerio Personal Firewallについての設定メモ

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Buffalo(melco) BBR-4MG,BBR-4HG フィルタリング・ルール設定 (buffaloならその他機種もだいたい同じだと思います)

▼パケットフィルタ
┗IPフィルタ
インターフェース動作宛先IPアドレス送信元IPアドレスプロトコル説明
LAN(OUT)無視ALLALLURLフィルタ(URLフィルタ設定画面参照)「URLフィルタ」に必要(*1)
LAN(OUT)無視ALLALLTCPポート: 135, 137-139, 445Microsoft NETBIOS,DNS周辺
念のため。不要かもしれん
LAN(OUT)通過smtp server1ALLメール送信(SMTP, TCPポート:25)smtpサーバ1(*2)
LAN(OUT)通過smtp server2ALLメール送信(SMTP, TCPポート:25)smtpサーバ2(*2)
LAN(OUT)無視ALLALLメール送信(SMTP, TCPポート:25) それ以外のsmtpに接続禁止(*3)
(spam対策)
LAN(OUT)通過ALLALLUDPポート: 53, 123DNSとNTPだけ開ける
LAN(OUT)無視ALLALLUDPポート ALL念のため外へ出て行くUDPも制限
以下、外からのパケットを制御
WAN(IN)通過ALLALLUDPポート 68プロバイダからDHCPを受け取る(*4)
WAN(IN)無視ALLALLTCPポート ALL外から来るものは原則閉じます(*5)
WAN(IN)無視ALLALLUDPポート ALL外から来るものは原則閉じます(*5)
フィルタの順番が大切です。「無視」が下の方に「通過」が上の方になるように並べることが原則です。

[補足説明]

外(WAN側)から入ってくるもの:

TCP,UDP共に原則制限し(*5)、受け取るのはプロバイダからのDHCP(UDP:68)のみ(*4)。

※外からのTCPをはじくと、FTPの非PASVモードが使えなくなりそうですが、問題なく使えます。
 おそらくルータの内部で、こちらから外部ホストのport21につないだ場合、其のホストのport20からの接続は特別に許可する
 というアルゴリズムにしているとしていると推測。

(*4)
 プロバイダからアドレスを自動的に割り当てられる場合は68ポートを受け取れるようにしておくことが必要。

内(LAN側)から出て行くもの:

UDPは原則制限し、DNS名前問い合わせ(UDP:53)と時刻合わせ(UDP:123)のみ通過。
TCPは原則解放。ただし、smtp接続(TCP:25)については、限られたホストへのみ。

(*2)(*3)
 ウイルスに感染しspamメールの踏み台になった場合のことを考えて、被害を最小限にするために、
 smtpポートは原則閉じて(*3)、普段使っているsmtpサーバへの接続だけを許可(*2)します。(自分のところは2カ所)
 よくわからない場合はこの制限はしない方がいいです。
 また、Radishなどの、portable smtp serverを使っている場合は、この制限をしてはいけません。

※2012.5追記
 最近は25番をメール送信のポートに使っているプロバイダは減っており、465番や587番ポートを使っていることが多いです。
 その場合は(*2)の行は不要で、(*3)の行で25番の制限だけしておけばいいです。

以上で、基本的な設定はOKですが、以下の項目を(*4)の列の上あたりに挿入すると、さらに限定することもできます。
LAN(OUT)通過ALLALLWWW(HTTP, TCPポート:80,3128,8000,8001,8080)通常のブラウジング許可
LAN(OUT)通過ALLALLSecure HTTP(HTTPS, TCPポート:443)httpsでのブラウジング許可
LAN(OUT)通過ALLALLメール受信(POP3, TCPポート:110,995(SSL))メールの受信許可
LAN(OUT)通過ALLALLFTP(FTP, TCPポート:21)自分のホームページ更新等、FTP接続許可
LAN(OUT)無視ALLALLTCPポート ALL内から外も制限する

(おまけ)
 (*4)(*5)
  自分のところでは、この3行を以下の3行にしています。
  ICMPを含め全て制限し、プロバイダからのアドレス割り当て(DHCP)のために 218.xxx.yyy.0/20 からのICMP,UDP:68を許可。
  ただ、プロバイダ側の設定が変更になった場合につながらなくなる恐れがあるので、ここまでする必要はないと思います。

WAN(IN)通過ALL        218.xxx.yyy.0/20UDPポート 68プロバイダからDHCPを受け取る
WAN(IN)通過ALL218.xxx.yyy.0/20ICMPアドレス割り当てのためのもの
WAN(IN)無視ALLALL全てのプロトコル外から来るものは全て閉じます

以下、さらにいろいろ設定する場合。
┗URLフィルタ(専ら嫌なPOPUP広告をKILLするために使ってます)
URLアドレス説明
download.jword.jpJWORDのpopupが出なくなります
www.jword.jp
banners.freett.comこれも同じようなものです

[補足説明]

「IPフィルタ」にて(*1)の一行を入れておくことが必要。詳しくは「URLフィルタ」のヘルプを。
▼アドレス変換(Messengerやネットゲームをする場合にはこの方法でポートを開放します)
グループWAN側IPアドレスプロトコル LAN側IPアドレスLAN側ポート説明
Group1ブロードステーションのWAN側IPアドレスTCPポート:aaa<--->192.168.11.2TCPポート:aaaaaaポート解放
ネットゲーム等で「ポートaaa番を解放してください」と書いてあれば、以上のようにaaaを追加しましょう。
外からのアクセスを閉じていても(*5)、この設定の方が優先されてポートが開きます。
なお、192.168.11.2 は自分の使っているPCに割り当てられているアドレスです。
ルータに接続しているPCが1台で、特に何も設定していない場合は 192.168.11.2 になっているはずです。
PCが複数ある場合は 192.168.11.3 などになる場合もありますので、自PCのアドレスを確認してください。
確認方法は「アクセサリ」→「コマンドプロンプト」で ipconfigと打つか、
「LAN設定」「DHCPサーバ」の「リース情報」などでもわかります。


Kerio Personal Firewall(以下KPF)でもう少し、厳しく設定する。

  ※最近はCOMODO Internet Securityが定番のようです(2009夏追記)

上記ルータの設定では、"内から外へ"のTCP接続は原則制限しませんでした。
これは、PCによって用途が違うので、ルータでは原則は開放とし、必要に応じて各PCで out を制限しようという趣旨です。

各PCで、しかもアプリごとに接続を制限するツールのが KPF です。


■Kerio Personal Firewall設定(入手はここから)



2004.8